映画『V.I.P. 修羅の獣たち』(2017)は、『新しき世界』(2013)『The Witch 魔女』(2018)のパク・フンジョン監督の骨太な韓国ノワール映画です。
タイトルがいかついので、敬遠されてしまう人もいるかもしれませんが、まごうことなき傑作です。
《ストーリー》機密情報を握る北朝鮮の高官の息子であることから、連続殺人犯であるにも関わらずCIAに見逃され、亡命先のソウルでも堂々と快楽殺人を繰り返す青年を、アウトロー刑事が追う。
韓国の国家情報院は事件が公になることを嫌い、政治的圧力で捜査を妨害。そこへ、元北朝鮮の工作員だった男が復讐のため単身ソウルに乗り込んできたことで、事態は予測不能なカオスへ突入する。
莫大な裏金の口座情報を餌にCIAを翻弄し、優雅に人殺しを楽しむ青年は美しい悪魔のようで、汗や血まみれになりながら青年を追いかける3人の男たちは狩猟犬のようです。立場はちがえども、同じ獲物を追い、正義を貫こうとする三者三様の姿がアツいです。
国家情報院のエリート諜報員をチャン・ドンゴンさんが演じていますが、クールな表情の中にもギラつく無骨さがあって、これまでのベストアクトだと思いました!





